3年ぶりの水かけ祭り
7月17日 3年ぶりに神事・水かけ祭りが行われました。前日16日の午後から観自在王院において平泉町民祭りがおこなわれ、フラダンスやよさこいソーランに婦人会の踊りなどが披露され、たくさんの見物客を楽しませていました。そして祭り提灯の明かりがほんのりと灯され始めた6時過ぎに、神輿宵宮がスタートです。この日は、本場・東京は富岡八幡宮の神輿総代連合会のおとこ衆たちも、この神事のためにわざわざ駆けつけてくれました。そろいの祭り半纏すがたの男たちが、ワッショイ、ワッショイという勇壮な掛け声にあわせ、神輿をかついで玉砂利の上を前に後ろにと練り歩きます。その両側から子供や大人が大騒ぎで、バケツで水を振りかけます。担ぐおとこ衆もどんどんテンションが上がっていき、宵宮の段階で祭りは早くもいい塩梅に絶好調です。
祭り当日は9時半から関係者による神事が行われ、10時半にいよいよ渡御開始です。渡御のルートは、観自在王院 → 毛越寺 → 平泉駅(小休止) → 中尊寺・月見坂 → 中尊寺・金色堂(大休止) → 世界遺産センター(休憩・昼食) → 熊野三社 → 観自在王院 となります。午前中は小雨も混じる生憎の天気でしたが、それでも沿道には多くの見物客が一行を出迎え、神輿めがけて掛け声とともに水を振りかけます。とくに子供たちは、小さなバケツで水をすくっては、元気いっぱいにおとこ衆めがけて振りかけていました。神輿が駅前に到着するころは、見物客も増えて祭りもピークを迎えます。ワッショイ、ワッショイ、ピッ、ピッ、ワッショイ、ワッショイ、ピッ、ピッ。圧巻は大型トラックの荷台に設置された水槽から神輿に水が振りかけられる場面。10数人もの人がおおさわぎで、荷台の上から容赦なくつぎつぎにおとこ衆めがけて水を振り注ぎます。カメラのフラッシュがたかれ、たくさんの人から盛大な拍手と声援がおくられます。勇壮なおとこ衆の姿に観客も大喜び。日頃は寂しい平泉の街が、久しぶりに人々の熱気で盛り上がりました。
1トンもの神輿を1日いっぱい担いで廻ったおとこ衆たち。最後まで祭りを見つめた多くの見物客から、たくさんの温かい拍手と心からの敬意が表されていました。神輿を担いだみなさん、今日はおいしいビールを思いっきり飲んでください。本当にお疲れさまでした。