仙台出張
8月5日 仙台に出張してきました。明日6日から8日までの三日間、仙台は一年の中でもっとも華やぐ「仙台七夕祭り」を迎えます。画像は昼過ぎの仙台の繁華街・東一番町通りの様子です。まだ本格的な七夕飾りも飾られてはいませんが、今日の夕方からどんどん吊り下げられて明日朝未明にはこの風景は七夕飾りによってすべて覆いつくされてしまうはずです。3年ぶりの通常開催とのことで、今日の18時からは交通規制も敷かれるとのこと。いよいよ祭りの始まりを感じさせる仙台です。
ところで、本日珍しい人に会ってきました。場所は文化横丁。仕事も終わって昼食をとった後、帰りのバスまでに小一時間ほどの間がありました。久しぶりに写真でも撮ろうかと寄った横丁で、東京時代の友人にばったり会ったのです。彼は大手銀行の支店長をしていた男で、千葉の我孫子に住まいをしていたのですが、なんとこの7月から仙台に住み始めたとのこと。驚きました。10数年ぶりにむかし知った顔の人間を、こともあろうに仙台の文化横丁で目にしたのですから・・・。たまたまこの横丁のそばにある銀行で、我孫子の住いの売却後の決済が行われ、それが済んだ後に寄ったとのこと。「まさかこの時間から祝い酒でもしようと思ったのじゃないだろうね」というと、にやにやしながら『しまった、ばれたか』という顔をする。「ま、酒はもう少し後の時間にして、そこの喫茶店でコーヒーでも飲もう」と、路地の2階にある「喫茶 倫敦館」に誘いました。わずか3坪ほどの狭い空間ながら、おいしいコーヒーとシックな調度品による落ち着いた雰囲気、そして品のあるママによって全国に熱心なファンを持つ有名店です。彼はバツの悪い顔をしながらも、「こんなレトロな喫茶店は本当に久しぶりだ」と、ご満悦の様子。20年ほど前に3年間この街の支店で支店長をしていた私にとって、ここ文化横丁は何度も何度も通った所。端から端まで壮年時代の懐かしい思い出が詰まった場所なのです。おいしいコーヒーをいただきながら旧交をあたため、またの再会を約して彼とはアーケード街の出口で別れました。この時節柄、昔のような握手はなく、互いに「じゃっ」と微笑みあっただけの挨拶で・・・。
いつもはすいている高速バスが、思いのほか混んでいました。そうか一関も今日から夏祭りだったな、と思い当たります。まもなくお盆。日本中が「夏休みウィーク」で、祭りやら帰省やら、お墓参りやらで過ごす、あわただしくも静謐な、不思議な一週間を迎えようとしている・・・。そして、今日8月6日は77回目の広島原爆記念日です。