世嬉の一(せきのいち)のシンガーミシン
一関にある酒蔵・世嬉の一に行ってきました。見るからに酒蔵らしい大きな白壁の蔵がいくつも立ち並んでいます。その中でもひときわ大きな蔵が、戦後しばらく映画館として使われていました。旧制中学に通っていた若き日の井上ひさしが、ここで「もぎり」のアルバイトをしていたと自らのエッセーに書き残しています。その後、世に出て「ひっこりひょうたん島」で一世を風靡した井上ひさし。未来の大劇作家の卵は、この蔵の入り口に立って自分の将来にどんな夢をえがいていたのでしょうか。
大きな古い蔵のなかに、年代物をあつめた収蔵室があります。そのなかに、かつて女性にとってあこがれの的だったアメリカ製のシンガーミシンを見つけました。
カラーにセピア、そしてモノクロと、三色に刷り分けてみました。さて、あなたはどの色がお好みですか?