観自在王院跡の紅葉
今年の紅葉は、艶やかなグラデーションが見事です。何層にも重なり合った色の競演。見る者の心を湧きたててくれる何とも雅な、味わいのある風情ですね。
池の周りを散策する人がいました。もみじと同系色のセーターを着たその人は、紅葉のそばを静かに歩み去っていきました。
紅葉(もみじ)は遠目に見るもよし、近づいて見るもよし。風に揺れるその姿は、まさに「紅葉の錦、神のまにまに」と、百人一首のなかで菅家・菅原道真が歌った変わらぬ美しさを、今もわたくしたちに見せてくれます。
太陽の陽をさんさんとうけた紅葉を後ろから眺める「裏紅葉」、何にもたとえようのない美しさです。