中尊寺ハス
800年前のハスの種が現代に蘇った!
ちょっとオドロオドロシイ話からスタートすることになりますが、昭和25年、中尊寺金色堂の藤原氏第四代泰衡の首桶の中から100粒あまりのハスの種子が発見されます。なぜ首桶の中にハスの種が・・・? しかも1粒や2粒ではなく100粒も・・・? 泰衡の首級とともに800年の時を過ごしたハスの種。その種はハスの研究における我が国の大家・大賀博士のもとに送られます。その後大賀博士の弟子である長島教授たちによるたゆまぬ丹精の甲斐があり、平成10年7月ついにハスの種は800年の眠りから目を覚まし一輪の花を咲かせます。平成29年、天台宗東北大本山・中尊寺より平泉町11区(行政区)に対して20株のハスが寄贈されました。直ちにハス池が整えられ、代表世話人の青木さんや町内会有志の人々により、平泉中学校そばのハス池に株分移植されます。たくさんの人々の心のこもった丹精により、古代ハスは毎年梅雨のこの時期に、800年前と変わらぬ風情あるたたずまいを見せてくれるのです。