衣川 河内月山神社

奥州・衣川の山あい、南俣川をせき止めた人工湖のすぐそばに河内月山神社はある。901年にこの地に分祀され、爾来信心深いこの地の人々によって大事に祀られてきた。山里の神社の例に漏れずに、この神社も馬を奉っている。農耕馬として、あるいは戦のための戦闘馬として。

生まれてより死ぬまでの間、休みもなく働きづめに働いて、そしてある日、荷車を引きながら道のかたわらに倒れて死んでいった馬たち。

馬頭観音を祀る数々の石碑には、人々の馬への究極の愛が、その「馬頭観音」という字面の中に、掘り出されているのだと思う。

田舎道の中で「馬頭観音」の石碑に出会ったときには、是非みなさんも遥かな昔の人々と馬たちとの熱い物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか・・・。

南俣川をせき止めた人工湖

石鳥居

江戸時代末期に書かれた奉納額

石でつくられた珍しい奉納馬

竹林の中に並ぶ古い墓石

河内月山神社のすぐそばの山肌に祀られている古いお墓。この地で、どれほどの人たちが生きて、そして死んでいたったのだろうか・・・。