夕景・寸描
田植えを終えたばかりの広大な土地の上に、夕陽に照らされた東北新幹線の橋脚が延々と続いています。
5時38分、シュルシュルシュル・・・という音が近づいてきたかと思う間もなく、コバルトブルーの見事な車体が、まごうことなき速度をもって目の前を右から左へと駆け抜けていったのであります。シュルシュルシュルシュル・・・ゴーーーーー。 ーーーーー。-----。
あとに残されたのは、わずかな静寂とはるかに続くけなげな橋脚の行列だけでした。










この土地は、何十年かに一度の大水が出たときに水を逃がすための「遊水地」となる土地です。近年、日本中で続く「線状降水帯」による大災害。この場所もそんな災害から人々を守るための「遊水地」となる日がやって来るのでしょうか?