弁慶力餅大会
5月5日 子供の日 平泉駅前で10時から、恒例の弁慶力餅大会が開催されました。これは源義経の家来で、天下無双の怪力と謳われた弁慶にちなんで、毎年5月5日に行われているものです。今年で6回目となる由緒ある大会です。一般の部の重さが160キロ、女性の部ならびに中学生までは50キロ、子ども弁慶の部は年齢に応じて5キロと10キロの、それぞれ三宝にのった鏡餅、通称「力餅」が用意されています。この餅を抱えてどれだけ遠くまで運べるかで勝負が争われる、たいへん分かり易く単純な競技となります。この日も50人を超す力自慢の参加者が、日頃の鍛錬の成果を試すべく果敢に挑戦していました。
晴ばれの5月5日 10時から平泉駅前で開会式が行われました。
三宝に乗った力餅を中心にして、安全祈願の一本締めが行われます。
本日の注意事項を再度確認する関係者たち
開始前に安全上の注意事項を確認する参加者たち
女性の部のみなさんも、開始前に注意事項を確認します
子供たちも安全確認を行います
160キロの力餅が7名のスタッフによって、参加者のおなかに巻いた台の上に持ち上げられます
いよいよ全重量が参加者の身に預けられます
と、・・・途端にその重量が耐えられずに傾き始める三宝
三宝と一緒に身体が持っていかれないように、スタッフによって参加者は強く後方に引かれることにより安全を担保されます
一般の部 女性の部 子供の部が交互に開催されます
60キロの力餅を運ぶスタッフ なかなかゆるくない重さですね
大会途中でも、何か問題があるとすぐに全員で確認するスタッフたち 大会はこの人たちの「ちから」で成り立っています
力餅担ぎ上げのシーン 「いっせーの エイ!!」と男衆の気合の入った野太い声が会場に響き渡ります。
「それっ!」
「あげろ あげろ!!」
「ほれっ! いっせーの」
「よしっ!」
「まだまだ まだだっ!」
「よしっ はなせ!!」と同時に男衆が離れます。この段階で全重量が参加者の腰に、重くのしかかってきます。
耐える参加者
ところが・・・ 無情にも力餅が傾き始めます。
完全に重心が参加者から離れてしまった力餅 この段階では何ともなりません。
あとは参加者がけがをしないようにスタッフが後方から強く後ろに引っ張ります。
無念
放心状態の参加者
160キロの力餅が、勢いよく転がっていきます。
力餅を運ぶ力自慢の参加者たち
子供たちも頑張りました お母さんたちも、応援に力が入ります
誇らしげながらも、ちょっぴり恥ずかしげの男の子
おねえさんのアナウンスにうながされて、力ずよく歩き始める男の子
ちょっぴりはずかしげな女の子
誇らしげな男の子は、急ぎ足でゴールに飛び込みました
決勝戦を迎える前に、思わぬサプライズがありました。弘前で行われた全国三味線選手権大会で第二位の名誉に輝いた早稲田大学三味線研究会のみなさんです。予定には全く入っていなかった彼ら彼女らの出場は、ほんのちょっとしたきっかけで実現しました。弘前の大会が終わった後、せっかくだから平泉を見て帰ろうと、三味線を手に平泉に降り立った彼らを、偶然にも力餅大会のスタッフが見かけたのです。珍しい三味線を抱えた姿に、話を聞いてみると早稲田大学の三味線研究会との事、しかも2日前に全国第二位に輝いたというではありませんか。それを聞いたスタッフが是非とも力餅の大会会場で力餅大会の参加者や応援や見物されている皆さんに三味線の演奏を聴かせてもらえないかとお願いしたところ、快く快諾いただきこのステージが実現したわけです。彼らの素晴らしい演奏に、会場にいた参加者をはじめたくさんのみなさんが三味線の響きに心から魅了されたひと時でした。メンバーの皆さん、突然のオファーにお答えいただきありがとうございました。ぜひまたいつか、それぞれの大事な人と一緒にゆっくりと平泉にいらしてください。お待ちしています。
さあ、決勝のはじまりです
気合も入ります
勢いよく歩き始める決勝参加者
応援の声に力をもらって頑張る決勝参加者
ロータリーが終わるギリギリまで頑張った参加者 よく頑張りました
熱い戦いは、終わった・・・ どの世界でも、勝者は報道陣の注目の的になるのです。
優勝は一関市から来た菊池大さん。昨年は第2位だった菊池さん、およそ29.7mを運んで、見事に初優勝を遂げました。
一方、女性の部の優勝は、長男の出産を経て4年ぶりに出場し、205メートルで見事優勝した早川紗紀さん。「やっと4年ぶりに出られて、また優勝出来てうれしい。子どもの初節句の自慢をしたい一心で頑張りました」とコメントしてくれました。
子供たちもみんな頑張りました。ゴールデンウィークのいい思い出になりましたね。
大会はけが人もなく無事に終了することが出来ました。
熱い戦いを見せてくれた参加者の皆さん そして関係者並びにスタッフの皆さん 本当にお疲れさまでした。 また来年 期待しています。